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【雑学・豆知識】録音した自分の声が違和感に感じる理由

録音した自分の声が違和感に感じる理由

今はスマホが普及して動画や音声録音機能を利用する人も多くいますが、自分の声がいつもと違うと思ったことはありませんか?

それにはちゃんと理由があるんです!

普段、自分の口から発せられた声は空気を震わせて相手の耳に届きます。

但し、自分の発した声は自らの頭蓋骨も震わせています。
つまり、空気を震わせた声と頭蓋骨を震わせた声が入り混じった声が"自分の声"として聞いている為、録音された声に違和感を感じるのです。

反町隆史の声に負けてない

ここからは筆者である私のエピソードだが、この記事を書いていると思い出した。

それは当時、私の息子が二歳だった頃のこと。
親戚の集まりに参加してあるレストランで食事会をした時のことである。

遠戚の叔母が二歳の息子にオモチャを買ってくれることになった。
レストランの会計レジの脇にある小さな売店だったが、息子は嬉しそうにオモチャを選び始めた。

そして、選んだオモチャは音の出る消防車。
当時の息子は消防車を始め救急車やパトカー等の働く車が大好きだったので、当然の選択だった。

たいそう気に入ったそのオモチャは、しばらく息子のお気に入りのオモチャになるのだが、結構うるさい。

ボタンを押すと音が出る。
息子は無造作に押しまくる。

6つのボタンがあって、それぞれ色んな音を出すのだけど、サイレンや軽快な音楽が鳴っていた。

その中に一つ、消防士の絵柄のボタンがあって、押すと
「きんきゅー(緊急)!!しゅつどぅー(出動)!!」

別に、特に気にならなかった。その声。
当然、録音機能など無い。

しかし、思わぬ反響を呼んだ。
それも、近くにいた親戚達に。

『えっ、そのオモチャ、録音出来るの?』

『パパの声にソックリ!!』

そう、その声はどうやら私の声にソックリだったようだ。
正直言われなければ気付かなかったし、自分の声はこう聞こえているのかと始めて分かった気がする。

そして、息子の手によって連発される

『きんきゅー!!しゅつどぅー!!』




・・・だんだん恥ずかしくなってきた。


昔から"自分の声"が嫌いだった。
甲高いとまではいかないが、男の声としては少し高く、弱々しい声。

もし自分の声が反町隆史のような太くダンディな声だったら、きっともっとモテたんじゃなかろうか。

『ポイズン!』と

ここで少し妄想を膨らませてみる。

例えば、この音の出るオモチャメーカーが

『きんきゅー!!しゅつどぅー!!』

の声の誰にするか、のオーディションをしたとする。

最終選考に残ったのは私とあの反町隆史だ。


ここらでこの話の本筋が見えたと思うが、構わず続けさせてもらう。

私と反町隆史を囲むようにオモチャメーカーの試験官達が、私達の声に耳を傾ける。

そして、私と反町隆史は順番に声を張り上げるのだ。

『きんきゅー!!しゅつどぅー!!』と


このオーディションに勝つのは間違いなく私だろう。

二歳児が手に取るようなオモチャに反町隆史の野太くダンディな声は必要ないのだ。

もしかするとたった一つのセリフが

『ポイズン!』

だったら、完敗していたかもしれない。
しかし、これは二歳児が欲しがる消防車のオモチャの声のオーディションだ。

少なくとも、二歳児に『ポイズン!』のセリフは理解出来ないだろう。

完全に私の勝利だ。

反町隆史に勝ったのだ。
松嶋菜々子とは結婚出来なくとも。

たまたま松嶋菜々子には『ポイズン!』の声が心に響いただけだ。

つまり、こんな私の声にも需要があるってことだ。
こんな簡単なことに気付いた三十歳過ぎの男。


自分の声に自信を持とう。
自信を持つとは考え方次第だ。

くだらない話に付き合ってくれてありがとう。
本当は雑学ネタをいくつか挙げる予定だったが、思わぬところで脱線したので今日はここまでとしたい。

次回はちゃんと雑学ネタを紹介したいと、思います。